しおかわにっき(`・ω・´)

ゆるゆる鑑賞日記。節約して切り詰めても好きな事がしたい。

永青文庫 日本画の名品@名古屋市美術館

2月11日(土)

永青文庫 日本画の名品展を観に行って来ました。

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一番の目的は仙厓の禅画です。

ほんとうにゆる可愛くて大好きです。

入ってすぐの所は写真可だったのでパシャパシャ。

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ゴッホゴーギャン展の後に観に行ったので余計に日本画の繊細さと匂い立つような美しさを感じました。

系統が全く違うのでおもしろかった!

 

あの、肌の柔らかさや髪の毛一本一本まで精密に描かれていて、布の透き通った具合とか、別世界に連れて行ってくれそうな雰囲気はなんなのだろう。

 

どうやって描いているのか、どんな人が描いているのか。

今回の第一部は近代の日本画だったので色々な絵の具とか技法とかを駆使して描いているようでした。

ポスターに使われている菱田春草の「黒き猫」は毛がとてもふわふわで触ったらどんなに気持ちいいだろうか、不思議な存在感でした。

 

第二部が白隠と仙厓の禅画でした。

細川護立は闘病中に白隠の禅画に救われて集め始めたそう。そこで集めている内に白隠を集めるなら仙厓もと助言を受け仙厓も集め始めたらしい。

庶民にも禅の教えを広めるには仙厓の禅画は最高だったのではないかな。かわいい絵と一緒にしっかりと禅の教えが入っているのがおもしろい。

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この絵は蜆子和尚図。「合点、合点、和尚は殺生しちゃだめですよ。」みたいな事が一緒に書いてある。でもこの和尚さん、名前こそ誰だか分からないそうですが蜆子を採って食べて一年中一枚の着物で生活していた人らしくて。

なんとも、こういった文と絵が仙厓さんという人を現しているようでたまりません。

 

後、「絶筆の碑図」という、もうこれが最後です、これ以降は禅画は描きませんという絵を何回も描いたというエピソードには笑いました。近くにいた初老ぐらいの男性も笑ってた。

 

仙厓さんが名古屋で観られるのはとても嬉しかったのですが、やっぱり永青文庫で観た仙厓さんの絵が良かったかな。絵がのびのびしていたように感じます。あの永青文庫の雰囲気のせいでしょうか。

 

永青文庫に行った時は仙厓のポストカードなどのグッズが無かったので、今回は少しあって嬉しかった!即買いました。仙厓さんグッズは絶対売れるからいっぱい作って欲しい……と思う反面あんまり安売りしない所がいいなとも思います。雑貨屋さんとかで売っているようにはなって欲しくないから複雑です。

 

永青文庫に続き、名古屋でも仙厓さんに会えて嬉しかった。

また、次があれば観に行きたいな。