ゴッホとゴーギャン展@愛知県美術館
2月4日・11日 愛知県美術館にゴッホとゴーギャン展を観に行って来ました。
どちらも土曜日の同じぐらいの午後1時過ぎの時間に行ったのですが、11日のほうが人が多かったです。1.7倍ぐらいになってたかな。
1回目は音声ガイド有りで友達と行って、2回目は音声ガイドなしで一人で行きました。
普段は音声ガイドを使用しない事が多いのですが、今回は知ってる声優さんがやっていたので借りてみました。(ハルヒもジョジョも好きなので嬉しい組み合わせ!)
音声ガイドと言ってもガイドというよりは声優さんそれぞれがゴッホとゴーギャンを演じていて画家が喋っている設定なのでこういったガイドは珍しいのでは……?
ゴッホもゴーギャンも名前ぐらいは知ってるレベルの知識しかなかったので二人の共同生活の終焉には驚きました。 ストーリー性の高い音声ガイドも影響して衝撃が大きかった。自分で自分の耳を切り落とすなんてゴッホの追い詰められ具合に二人に何があったのか、それとも何も無くてゴッホが精神を蝕まれて行ったのか。ゴッホの自画像を見る気持ちが変わります。
ゴッホは27歳で画家になり37歳で自殺。たった10年間しか描いていない。自分がちょうど27歳なので私の歳からでここまでの絵を残したゴッホを身近に感じると共に尊敬します。
ゴッホの絵は作品の中に居場所がある感じがするところが好きです。たとえ私がその絵の中に迷い込んでも誰にも排除されず、誰にももてなされず、気にもされず、話しかけられずそこに居られる気がします。だから、ずっと観て居られる。
一回観に行った後に何故だかもう一度観たくなった理由はそこだと思います。
全体的にみたらゴーギャンの絵もいいなと思うのですが、好みでいったらゴッホでした。
ゴッホの初期の薄暗い絵の中にあった「織機と織工」の絵がいいなぁと思っていたのでポストカードが売っていて嬉しかった!好きだと思う作品があんまりポストカードになっている事がないので思わず買いました。全体の色は暗いけれど温かくてゴッホが相手を尊敬して描いたような風に感じられて私は今回の展示の中で一番好きでした。
今回の展示は二人の関係性は勿論の事、ゴッホという絵の才能を持った人の作品の移り変わりがみられて楽しかったです。独学から始めたゴッホはいろんな人の影響を受けて、絵を追求していったのだな、と。
ゴッホとゴーギャンの今回の展示が胸に刺さる人は多いのではないでしょうか。あれだけの二人の絵に囲まれて、音声ガイドを聴いて、世界に浸ったら暫くは抜け出せなさそう。もし、お客さんが少なくて私ひとりで鑑賞していたらやばかっただろうと思います。
誰かと語りたいような、他の人の意見など聞きたくないような、独り占めしたいような、大声で広めたいような。
とりあえず、生で観る絵はいいぞ。
写真やポストカードとは全然ちがう。
正直、ここまで私が楽しめるとは思っていませんでした。図書館で絵本まで借りてしまった。
この絵本すごくおすすめで、お気に入りです。