しおかわにっき(`・ω・´)

ゆるゆる鑑賞日記。節約して切り詰めても好きな事がしたい。

シネマ歌舞伎 阿古屋@ミッドランド名古屋空港

f:id:shiokawa11:20170120195345j:image

1月7日(土)

 映画館で上映される、シネマ歌舞伎の阿古屋を観に行きました。

 

なんという美の集大成なのか。

衣装の色のバランス、孔雀の刺繍、髪飾り、玉三郎さんの佇まい一挙一動、美しかったです。

 

最初は玉三郎さん語りのドキュメンタリーで始まり、歌舞伎本編へという構成。

現在、阿古屋を演じられる女形玉三郎さんだけだそう。阿古屋は琴、三味線、胡弓を全て見事に弾いて、尚且つその清らかな音色で身の潔白を相手に証明するという難しい役どころでそれを演奏する力と演じきる力が必要とのこと。最初のドキュメンタリーだけでも玉三郎さんの凄さと舞台にかける想いが詰め込んであります。

(実は少し寝てしまっていたので恐らくドキュメンタリーのラストと本編の始まりを見逃しています。)

目が覚めたら阿古屋の琴責めのシーン。

 

全てが美しかったです。

全てが計算されていて、無駄がなく、削ぎ落とされた美だけが残っていました。生で観たら玉三郎さんがいるところだけ別世界だったのではないかな。

私は特に胡弓の音色が好きでした。悠久の音色というのか、最初聴いた時ははっとしました。とてもすんなり心に入ってきて不思議な感じでした。

 

一度だけ生で歌舞伎を観たことがあって、その時に観たのも玉三郎さんで、あまりにもかわいらしかったので歌舞伎なんて全く無知な私ですが玉三郎さんの名前だけ覚えていました。

 

重忠役の人も美しかった。顔立ちというのはやっぱり大事なんだなとしみじみ。

 

寝てしまったので大きなことは言えませんが、芸を極めた人に映画館で出会う事ができるのでシネマ歌舞伎は面白いアイデアだと思いました。

 

でも、やはり生で観たい。

せっかくなら生で観たい。

そんな思いが強くなりました。