柳家さん喬独演会其之八@今池ガスホール
1月15日(日)
柳家さん喬さんの独演会に行ってきました。
動画等でも聴いたことがなかったので、全く初めてのさん喬さんの落語でした。
(偶然チケットを譲ってもらう事になって行くことになったので、ラッキーでした。不意打ちで嬉しかった。)
演目はこんな感じ。
会場から離れている私の住んでいる所は大雪で玄関のドアを開けるのも大変なくらい積もっていたので、今日の独演会は席がガラガラだろうと思って行ったのだけれど思っていたよりも皆さん普通に来てました。
というか、名古屋全然降ってない!暖かい!
替えの靴下とかタオルとか準備して行ったのですが杞憂で終わってしまい拍子抜け。
雪の関連のお話の可能性あるんじゃ?と期待して家を出ましたがやっぱりそんな事はなかった。
それでもそれでも。
さん喬さんすごく好きになりました。
最初の時そばで心を掴まれて。
枕の落ち着いた話し方も丁寧で、そうなんだぁと思うことがたくさん。
確かに東京の昔っからの名物料理はなかなか思い浮かばない。その代わり東京で蕎麦が食べたくなりました。
動画と生で聴くのとの違いなのだとは思うのだけれど、個人的蕎麦が食べたくなる度1位です。蕎麦を食べる前に汁をすする所が本当に飲んでいるようで。最初のお客さんのやり取りもさん喬さんのがしっくりきました。
電話が鳴った人に対しての、早く出たほうが良いですよ、電話急げ(善は急げ)ってねというのが最初気が付かなくてワンテンポ遅れて一人笑ってしまった。
今日は、三味線のお囃子さんも来ているという贅沢!最近、琴や三味線の音がいいなぁと思っている所だったので嬉しかったな。いろいろな人の出囃子が聴けました。出囃子っていいよなぁ。白鳥さんの出囃子は皆んな笑ってました。
今回、妾馬のお話を初めて聴きました。すごく好きなお話でした。名前は見たことがあったのですがこんなお話とは想像していなかった。いろんな人の妾馬が聴いてみたい。
会場にはすすり泣いている人がいてしみじみ。失礼極まっていてもどこか憎めない兄が赤ちゃんを愛おしそうに眺めているのが目に浮かんできて。幸せな気持ちになった。
あの兄が松の木が踊っているようだと褒める所とか酒を飲む器の蒔絵を褒める所とか、感受性が豊かなんだろうな、素直ないい人なんだろうなって所が好きだ。
うん、楽しかった。落語っていいな。